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自転車利用環境のあり方を考える懇談

国土交通省では今年5月より「自転車利用環境のあり方を考える懇談会」という会を開催しています。これは最近テレビや新聞等でもニュースになっている歩行者と自転車の事故が急増していることに対し、現在の自転車環境の問題点を明らかにして双方が安心して通行できる環境について提言することを目的に設置されたものです。委員には、大学教授や各種関連団体の代表、消費生活アドバイザー、レーサーなど多彩なメンバーが選ばれています。

これまで第1回(5/18)第2回(6/11)の二回の会合が開かれているのですが、そこで提出されている資料がなかなか面白いです。例えば第1回では、自転車をとりまく話題(参考)と題した52ページからなる立派な(?)資料が出されていて、自転車の歴史から利用環境、輸送手段としての特徴、事故などの詳しいデータが紹介されています。役所で作成されているものなので中身は堅いですが、自転車のことが真正面から真面目に取り上げられています(当たり前ですが)。

第2回の資料では、事故件数の推移や車道と歩道の安全性の比較(アメリカでは車道通行時より歩道通行時の事故が6.7倍!)、自転車道の整備効果など、さらに濃い内容となっています。ただし、中には???というものもあって、例えば、本懇談会の最終目的である提言の素案には「ロードバイクには一般自転車とは別のルール作りが必要」なんてことが書かれていたりします。委員のメンバーも、ヒアリングをした有識者も、必ずしも自転車愛好家であるわけではないようなので(もちろん、自転車に乗る人の中でも意見は様々なわけで)、色々な意見が出てくるのは仕方がないことだとは思いますが。

ここで出された提言(6月下旬に最終レポートが出されるようです)が最終的にどういった形で活用されるのか全く分かりませんが、同省が温暖化対策として掲げている「幹線道路ネットワークの整備」や「主要渋滞ポイント対策」、「ITS活用」も良いですが、自転車利用環境の整備も温暖化対策の一部に組み込んで、抜本的にクルマを減らす方法を考えた方が早いような気もします。

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by bike2work | 2007-06-14 23:10 | ジテツウNews  

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